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[ 2012年11月30日 ] 残念(´・_・` )建設業者さんとのご縁が切れてしまいました・・・。


私達はいつも信頼関係のもと、業務に取り組んでおります。
特に「経営事項審査」となると“入札参加”を目的とされ、各自治体のランク付けにより競争入札に参加できる発注金額の上限が決まるため、申請手続には細心の注意をはらいます。
審査は対面にて行われますが疎明資料の根拠について徹底して確認されますので緊張の連続です。私達はお会社にとって利益の向上につながるよう一点一点を何度もチェックをしてから審査に臨みます。
そんな中で今回、あるお会社とご縁が切れてしまうという残念な結果になりました。

その顛末とは・・・
経審は「決算書は免税業者を除き『消費税抜き』で作成する」との決まりがあります。

① 何としても利益を・・・?結果は・・・。
そのお会社は「税込」で仕上げた決算書を私どもに持ち込まれました。そのため税理士の先生に「税抜処理」をお願いしたところ、損益計算書に、不透明な特別利益を計上することで、かろうじて利益を出していました。(消費税抜きにすると赤字になるので、取ってつけたように特別利益を加えたものでした。)
「これは何ですか?」とお聞きしたのですが、納得できる回答はなく、当期利益を捻出するためだけに計上されたものということでした。
内容が妥当であれば、そのまま税抜き処理をして手続を進めますが、今回は申請前でしたので事情を説明し、税理士の先生にご確認いただくように・・と、お会社に書類をお返ししました。
しかしながら、建設業者さんも利益計上については暗黙の了解があったように思います。
残念ですが当社に再度依頼されることはないでしょう…。

② 怒りの矛先は…
先の税理士の先生もそうでしたが、税込で経審のシミュレーションをされ(決算自体は税込・税抜のいずれでも可能)、その評点(経審の点数)を試算してお会社に伝える先生がいらっしゃいます。建設業者さんは「その点数」に満足し、「その点数」を絶対の数字と確信されて経審の申請を依頼されます。
しかし、税込・税抜売上の差は大きく、当然評点の差として現れます。先に聞いた「評点」を期待されていた社長様は、出た結果を見て“怒りが爆発”したのか、それをぶつけてこられたそうです。(矛先はなんと中井所長デス・・(^_^;))。
よくよく話をお聞きすると、税金は払いたくないけど経審の点数は良くしたいと、まるでアクセルとブレーキをいっぺんに踏むような都合の良い会計を税理士の先生に強いているような雰囲気もあります。気持ちは分かりますが、お会社の発展を願っている私どもの立場としては、もっと経営事項審査のことも理解され、しっかりとした信念を持って会社を成長させて欲しいと思うのです。これから一層厳しくなる建設業界にあってはここが大切なのだと思います。
実際、小手先の数字に奔走するのではなく大局観を持って経営をしてもらうことによって、大きく伸びておられる顧問先もあります。
私どもは行政書士として、その時はよく思えても、必ずお客様の不利益となって帰ってくる、一過性の不透明さには同調できません。
現在の建設業をとりまく厳しい状況にあっても、逆に可能性を広げるために新規許可を取得されるお会社もあるのが事実です。ナカイは建設業者さんを全力で応援します!ぜひご相談下さい!
                                     新浜 恵子

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