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[ 2013年10月27日 ] 若手技術者確保に向けて、施工管理技士試験の受験資格が緩和されます!

GUM11_PH06094わが国の建設就業者数はピークだった1995年の663万人から、現在500万人を割り込むまで減少しています。(建設工業新聞10月25日)
これは建設投資の縮小で受注競争が激化し、そのあおりで多くの人が将来の希望が持てないとして業界を離れました。異業種に参入された方も多いのではないでしょうか。

加えて現場を支える技術者は高齢化が進展しており、このままでは技能や技術が承継されず、建設生産を支える技能・技術の喪失が懸念されています。身近な現場を見ても頷けますね。

若年者の人材確保、又技能労働者の公的保証の確保に向けて、すでに経営事項審査、及び建設業許可申請時(更新)において健康保険・厚生年金・雇用保険の加入確認を行い、労働環境の適正化に向けた取組が進んでいます。いずれかでも未加入の場合は、県から加入を促す通知が送付され、尚未加入の場合は国の指導に移行されます。

新たに、2014年の実施を目標に、施工管理技士の受験資格の見直しが検討されています。施工管理技士試験は施工技術の高度化、専門化、多様化に対応すべき知識と技術を問われる試験です。
建設業に携わる方は是非取得していただきたい資格です!

改正は以下の内容について検討されています。
■施工管理技士の受験資格を緩和する。

・6職種・・▽建設機械施工技士 ▽土木施工管理技士 ▽管工事施工管理技士 ▽造園施工管理技士 ▽建築施工管理技士 ▽電気工事施工管理技士
上記6職種の技術検定については実務経験が求められます。この実務経験年数を短縮するとしています。
■1級を受験する場合、高卒も大卒と同じ年齢で受験が可能となるように改正

○現在・・大卒:卒業後4年目、短大・高専卒:卒業後6年目で最速26歳で受験可。高卒:卒業後4年目に2級合格、その後5年の実務が必要 最速28歳で受験可。

○改正・・高卒:2級検定合格者が合格後に必要な実務経験を3年に短縮し最速26歳で受験可。

※2級資格を取得せず、10年の経験をもとに受験する場合は、当初5年の実務経験で主任技術者となり、その後1級検定受験に必要な実務経験を現行の5年から3年に縮める・・最速27歳で受験可。

■1級技術検定資格者は監理技術者講習を受けて監理技術者の資格が得られます。
監理技術者・・発注者から直接工事を請負い、その内3,000万円(建築一式工事の場合は4,500万円)以上を下請契約をして工事を施工する場合に配置が義務付けられる技術者です。(特定建設業許可業者)

今回の受験資格緩和は、施工技術や施工管理についての高度な理解や知識が求められる監理技術者の育成も期待されています。いずれにしても、若手技術者が自己鍛錬を怠らず、規律正しく、いきいきと働く現場は、想像するだけで気持ち良く、いい仕事が完成すること間違いありませんね。
新浜 恵子

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